平成26年第1回定例会 提案説明
平成26年第1回定例会 提案説明
平成26年3月 第1回定例会
平成二十六年第一回永平寺町議会定例会提案理由
本日ここに、町長就任後、初の本会議となる平成二十六年第一回永平寺町議会定例会が開催されるにあたり、私の町政運営に関する所信の一端を申し述べるとともに、今回ご提案いたします議案等の概要についてご説明いたします。
私は、去る二月二十三日に行われました町長選挙において、多くの町民の皆様のご支持をいただいて、永平寺町長として四年間町政運営にあたらせていただくことになりました。その職責の重大さを肝に銘じ、期待感・躍動感のあるつよい永平寺町をつくり、新しい時代の活力ある町づくりを進めるため、情熱と責任を持って町政の舵取りを担ってまいりたいと存じますので、議員各位におかれましては、格別のご理解とご協力を賜りますよう、お願い申し上げます。
私は、政治活動のなかで、多くの町民の声をお聞きしました。
この度の選挙活動を通じて、町民の皆様に、永平寺町を元気にする七つのお約束をしました。
一つ目は、「町民が町づくりの主役となる仕組みづくり」です。公民館単位に町民の皆様と町の連携強化を図る新しい地域組織の構築や各世代の多様な意見を聞くための各種審議会・委員会の公募枠の設置、また民間で活躍されている町民の方々のノウハウを町政に活かす町民シンクタンクを設けるとともに、様々なツールを利用した情報発信と民意を反映した町政を進めてまいりたいと考えています。
二つ目は、「農業・産業が活動しやすい環境づくり」です。関係各種団体と連携を取り、本町のブランド力、地理的条件を有効利用した農業・産業の拡大と企業誘致及び他県他市町との農産直売、産業の交流を進め、 町の魅力を国内・世界に積極的に発信していきたいと考えています。
三つ目は、「子育ての町を充実させ、子ども達の笑顔あふれる町づくり」です。定住支援と併せて適切な規模の宅地造成事業など都市基盤整備の推進による人口増加対策と頑張る学生を応援するための奨学資金制度の創設や子ども目線での放課後児童クラブの充実・拡大及び保護者の多様な働き方に対応した保育環境の充実など、子育て支援策を積極的に進めてまいりたいと考えています。
四つ目は、「孤独を感じない福祉の町づくり」です。町がしっかりと情報把握に努め、責任を持ち、社会福祉協議会と連携し、福祉拠点の要である地域包括支援センターの機能強化や一人暮らし、高齢者世帯への地域の支え合い活動を推進し誰もが安心して暮らせる高齢者に優しい福祉の実現に向けて努力してまいりたいと考えています。
五つ目は、「地域コミュニティ力を高め、命・暮らしを守る町づくり」です。異常気象に対応できる危機管理体制づくりや地域を守る消防団・ボランティア団体・自主防災組織・地元業者と、町民・行政との連携強化及び森林・里山保全による災害、鳥獣害対策に積極的に取り組んでまいりたいと考えています。
六つ目は、「合併特例後の歳入減に備えた積極的な財政改革」
です。公共施設や公共インフラの再編、将来へ備えた効果ある投資、町有地の有効利用計画を明確にし、中期財政計画による整備や事務事業評価の徹底と行政改革の推進による経費の削減に努めてまいりたいと考えています。
七つ目は、「チーム永平寺町役場づくり」です。町づくりの担い手となる町職員の意識改革とより効率よく、より効果的で横断的に連携のとれた柔軟な行政組織づくりによる、役場のための役場ではなく、町民のための役場であることを忘れずに、民間感覚・町民目線のやさしい行政運営を目指します。
私は、これからの四年間、町民の皆様の大きな期待に応えるべく、若い力と行動力でお約束したことを着実に前進、実現させ、期待と希望にあふれる、つよい永平寺町をつくってまいります。
議会の皆様には、二元代表制のもと、より一層行政を監視していただくため、議会基本条例に基づき、しっかりと事業の説明・報告をさせていただきます。また、議事機関である議会からの提案・ご意見を参考に町政発展のため議会と力をあわせて頑張っていく所存です。
それでは、今回ご提案している議案等の概要についてご説明申し上げます。
まず、一般会計補正予算の主なものについて申し上げます。
歳出から申し上げますと、総務費におきまして、ふるさと納税による寄付金をまちづくり基金への積立及び法人町民税等の還付金を計上しております。
民生費におきましては、保険基盤安定負担金の増に伴う一般会計からの国民健康保険事業特別会計への繰出金の増、母子・父子家庭等医療費助成の増額及び自立支援事業等の精算に伴う国庫負担金返還金を計上しております。
衛生費において、妊婦検診等委託料、予防接種事業費を減額いたしました。
農林水産業費では、捕獲数の増に伴う有害鳥獣対策事業費の増額及び県営事業費の増に伴う農村災害対策整備事業負担金、土地改良事業への町負担となる体質強化整備促進事業補助金等を計上し、農業集落排水事業特別会計への繰出金を減額しております。
土木費におきましては、除雪に要した経費や橋梁長寿命化計画に基づく安全対策への早急な対応が必要であることから橋梁修繕に係る設計委託料及び工事費を増額したほか、事業費の調整に伴い松岡公園整備工事費と下水道事業特別会計への繰出金を減額しております。
最後に教育費でありますが、学校施設を計画的に改修する必要があることから、松岡小学校校舎大規模改善事業費を減額しております。
以上、総額 一千三百四十五万一千円を増額し、これらの財源となる歳入では、町税、地方交付税、国庫支出金、県支出金、繰越金等を充てております。
次に、特別会計の補正予算について申し上げます。
国民健康保険事業特別会計補正予算では、後期高齢者支援金と介護納付金等の額の確定に伴い総額七百四十万六千円を増額しております。
後期高齢者医療特別会計補正予算では、後期高齢者医療広域連合への納付金を増額し、総額一千七十六万八千円の補正となっております。
下水道事業特別会計補正予算では、受益者分担金前納報奨金を計上し、農業集落排水事業特別会計補正予算(第二号)につきましては、受益者分担金前納報奨金の計上と消費税納入金を増額しており、それぞれ六十七万一千円、三十三万二千円の補正となっております。
以上、それぞれの特別会計の補正予算について、概要を申し上げましたが、歳出に見合う歳入についても所要の補正を講じております。
それでは、平成二十六年度一般会計予算について申し上げます。二月に町長選挙が行われることになっておりましたので、人件費や社会保障費などを中心とした経常的並びに継続事業について予算化することとし、政策的な経費については補正予算で対処することとしております。
なお、福祉、教育など住民生活に密接に関わるもの、また、防災など早期に実現を図る必要がある大型継続事業については予算化し、円滑な事業の実施に支障が生じないよう適切に対応したところであります。
それでは、歳出予算の主なものについて申し上げます。
まず、総務費におきましては、吉野地区における防災行政無線の整備や防災拠点である本庁舎の耐震補強工事を行い、防災体制の強化を図ります。
また、若者の定住促進支援やPRテレビCM事業を行い、観光や住みやすい町としてイメージアップを図り定住促進を推進します。コミュニティバスについては、アンケート調査や運行事業者の協力を得て、利用者の実態調査等を行うこととしております。
また、住民サービスの向上を図るため、広域自動交付を実施している住民票、印鑑登録証明書、所得証明書に加えて戸籍抄、謄本をコンビニエンスストアで発行できるシステムを構築することとしています。
選挙費では、夏の町議会議員選挙費を計上しております。
次に、民生費について申し上げます。
国は本年四月からの消費税率引き上げに伴い、低所得者や子育て世帯への影響を緩和するため、臨時的な措置として「臨時福祉給付金」と「子育て世帯臨時特例給付金」を支給するとしており、申請・支給手続きに必要なシステムの改修を行います。
また、育児短時間勤務応援事業と児童虐待防止対策緊急強化事業の実施や指導員の増員により保護者に安心して預けていただけるよう放課後児童クラブを拡充し、子育て支援の充実を図ります。
衛生費におきましては、各種がん検診、インフルエンザ等の予防接種、肺炎球菌のワクチン接種などの助成、妊婦・乳児健診などを行い、環境対策については、住宅用太陽光発電等設備導入に対する支援を実施してまいります。
農林水産業費について申し上げます。
農業の多面的機能の維持・発揮のための地域活動や営農活動を支援する「農地・水保全管理支払交付金」や農地の集積に対する協力金の拡充を図り、農業・産業の振興に努めます。
次に、商工費について申し上げます。
中小企業融資資金や利子補給、勤労者生活安定融資資金などの貸付事業を実施し、チャレンジ企業の支援に取り組んでまいります。
土木費について申し上げます。
道路の整備についてですが、町では安心で安全な歩行空間づくりのため、歩道橋の整備などに取り組んでいます。特に小・中学校及び専門学校の通学路等で、交通量の多い新領家橋について、歩道橋を新設するための調査・設計に取り組むこととしております。
道の駅整備につきましては、地域の活性化と観光交流の拠点づくりに必要な地域振興施設の詳細設計に取り組むこととしております。
消防費について申し上げます。
救急体制の強化を図るため、救急救命士を養成することとしており、新しい形の安心・安全の町づくりを進めてまいりたいと考えております。
最後に、教育費について申し上げます。
特別教育支援につきましては、支援員を増員し、支援を必要とする子供たちにきめ細かく対応することとし、学校給食無償化分については、学校給食に係る賄い材料費を一般会計で経理することとしております。
また、児童生徒個々の学力向上につながるように、きめ細やかな支援を行うこととしております。
本年八月には、新町となって四回目となる夏季巡回ラジオ体操を予定しており、町民の健康保持・増進とともに、NHKのラジオ生放送を通じて、全国に永平寺町の知名度を高める良い機会であると考えております。
更に、十月五日には、選抜芸能祭を開催することとしており、県内各地の様々なジャンルから多くの団体が本町を訪れることから、各団体が交流を深めるとともに、本町のPRにも積極的に取り組んでまいりたいと考えております。
以上、新年度予算における主要事業について申し上げましたが、経常的並びに大型継続事業及び福祉、教育など住民生活に密接に関わるものについては予算化し、円滑な事業の実施に努めることを基本としたところであります。
その結果、平成二十六年度一般会計の当初予算の規模は、
七十八億四千七百九十万円 となった次第であります。
これに見合う歳入予算につきましては、確実に収入が見込まれる
町 税 十九億二千七百万円余
地方交付税 三十六億六千万円
国庫支出金 四億六千五百万円余
県支出金 四億円余
を計上するとともに、財政調整基金等を一部取り崩して措置することとしております。
次に、国民健康保険事業特別会計について申し上げます。
近年の医療制度に係る社会保障費の自然増に伴い、一般被保険者に係る療養給付費や高額療養費の増が見込まれますが、安心して医療機関へ受診できるようにまた、国保会計の健全化を図るため、医療費の抑制に取組みながら、必要な財源を確保して、事業会計の運営に努めてまいりたいと考えております。
この他、後期高齢者医療特別会計をはじめとする、六つの特別会計予算につきましては、それぞれの事業が円滑に執行できるよう、適正な予算を編成したところであります。
その結果、平成二十六年度特別会計の予算総額は六つの会計で 四十七億九百二十九万四千円 となり
上水道事業の企業会計は
収益的収入が 三億八千百九十七万九千円
収益的支出が 三億六千四百十七万三千円
資本的収入が 一億一千七十万円
資本的支出が 二億九千百七万三千円
となった次第であります。
その他、本定例会に提案しておりますのは、条例の制定が五件であります。
また、選挙管理委員、同補充員につきましても、三月二十七日で任期満了となりますので、議会において選挙をお願いするものであります。
以上、町政に対する所信と本定例会に提出する議案等について申し上げましたが、上程の都度、詳細にご説明いたしますので、なにとぞ、慎重にご審議いただき、妥当なご決議を賜りますようお願いいたします。
町民の皆様が安心して生涯にわたり生きがいを持って生活していくためにも、固定概念にとらわれず、多くの情報を得た上で判断・行動し、しっかりと将来を見据えた町づくりを進めることが、新しい時代の活力ある永平寺町をつくることにつながると考えています。
各世代のアイデア・おもい・知識・経験をつなげ、町民の皆様とともに、先人の築いてきたものを引き継ぎ、永平寺町を発展させ、未来へつなげるために若い力と行動力でつよい永平寺町をつくってまいる所存であります。
議員の皆様には、健康に十分ご留意され、ますますご活躍いただきますよう、ご祈念申し上げて、開会のごあいさつといたします。
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