平成27年第5回定例会 提案説明
平成27年第5回定例会 提案説明
平成27年12月
平成27年 第5回定例町議会 町長あいさつ(提案理由)
平成27年 第5回 定例町議会の開会に当たり、町政運営の所信の一端を申し述べるとともに、今回ご提案いたします議案等の概要についてご説明いたします。
今年も残すところあとわずかとなり、本格的な冬の到来を感じさせる季節となりましたが、議員各位におかれましては、ご壮健でご活躍のことと心よりお慶び申し上げます。第五回定例会のご案内を申し上げましたところ、ご多忙の中、ご参集いただき、厚くお礼申し上げます。
さて、人口減少下での地域の活力の維持・創出を図るため、「永平寺町人口ビジョン」と「永平寺町まち・ひと・しごと創生総合戦略」を十月末にまとめました。人口ビジョンで、それぞれの地域がそれぞれの地域の特性を活かして、住みやすい環境を確保するため、国と地方が一体となり、中長期的視点に立って取り組む必要があるため、人口の現状と将来の展望を提示するものであります。
総合戦略では、「住みたくなるまち」の実現を目指し、子育て世代が流入する環境づくりのための、結婚・出産・子育て支援の強化を出発点として、教育・学術研究機関などをはじめとした多様な地域資源を積極的に活用しつつ、新たな雇用の機会を確保し、あわせて、魅力あるまちづくりを進めることで、全体として人を呼び込むことを総合戦略の基本方針としました。将来にわたって活力あるまちであり続けるため、国、県の動向を注視しつつ、各施策に積極的に取り組んで参ります。
マイナンバー制度が来年1月から始まるのを前に、本町におきましても先月中旬から順に個人番号の通知カードが発送され、月末には初回配達がほぼ完了し、そのうち約八割は町民の皆様のお手元に届いております。マイナンバーは、公平・公正な社会の実現と国民の利便性の向上のため、社会保障や税の手続き、災害対策の分野で活用されます。マイナンバー制度につきましては、町民の皆様にご理解を深めていただくよう、引き続き広報に努めて参ります。
来年三月のオープンを目指して整備を進めております道の駅が、先月5日、国土交通省に道の駅「禅の里」として登録され、二十七日には国、県関係者が集まり、「登録証伝達式」が行われましたことをご報告いたします。県内では十五番目の道の駅となります。多くの観光客が訪れ、地元の方々に親しまれる拠点として、町の活性化につなげて参りたいと考えております。
次にこの冬の除雪対策について申し上げます。気象庁の長期予報では、日本海側の降雪量は平年並み、または少ないと予想されておりますが、先月25日には町内の委託業者を、26日は町職員を対象とした除雪会議を開催し、除雪体制の万全を期すよう確認を行ったところであり、安全で円滑な交通の確保に努めてまいります。
次に、先般、参加しましたイタリア ミラノ万博について申し上げます。「禅と精進料理の福井」をテーマとしました福井県の出展に参加させていただき、ヨーロッパの方々とお話をするたびに日本への関心、禅への関心を予想以上に感じ、改めて外国人観光客に対するインバウンド観光の重要性を、ひしひしと感じました。減少が見込まれる国内観光需要の補完に加えて、外貨の獲得や地域の雇用機会創出にも寄与し得ることからも、本町の重要課題と位置付け、インバウンド観光を推進して参りたいと考えております。
それでは、本定例会にご提案いたします議案等について申し上げます。補正予算につきましては、一般会計の補正予算(第5号)の主なものについて申し上げます。歳出から申し上げますと、総務費では、永平寺町まち・ひと・しごと創生総合戦略の先行事業として、観光情報や防災情報を提供する情報発信アプリ導入業務の委託料でございます。
民生費では、老人福祉施設への新規措置入所者の増加による、老人福祉施設入所者措置費の不足分や母子父子家庭等医療費助成の不足分等を増額するものでございます。
商工費では、外国人観光誘客の環境整備として、門前商店街エリアの無料公衆無線LAN整備を進める工事費でございます。
土木費では、道の駅「禅の里」の落成式に係る費用および供用開始までに必要な経費でございます。
教育費では、「グリーンニューディール基金」を活用した再生可能エネルギー導入推進事業補助金を受けて、サンサンホールの冷暖房設備をバイオマスボイラーに入れ替える工事費でございます。
以上により、一般会計補正予算の総額は、9,577万3千円となった次第です。
これら歳出の財源となります歳入では、国庫支出金、県支出金、町債、繰越金等により措置をしております。
次に、国民健康保険事業特別会計を含む3つの特別会計と上水道事業会計の補正予算について申し上げます。
国民健康保険事業特別会計補正予算(第1号)では、歳出で一般被保険者療養給付費および一般被保険者高額療養費の不足が見込まれるため不足分を計上するほか、保険財政共同安定化事業拠出金の額の確定により、その不足分を計上しており、その財源となります歳入については、国庫支出金、県支出金、共同事業交付金、基金繰入金等を充てることとしております。
下水道事業特別会計補正予算(第3号)では歳出で、消費税納入金の不足分を計上しているほか、有収水量が当初見込みより増える見通しであるため、それに伴う五領川公共下水道事務組合への汚水処理委託料の増額分を計上しており、その財源となります歳入については、下水道使用料、一般会計繰入金等を充てることとしております。
農業集落排水事業特別会計補正予算(第2号)では歳出で、消費税納入金の不足分を計上しているほか、県受託事業における設計業務委託料を計上しており、その財源となります歳入については、一般会計繰入金、受託事業収入を充てることとしております。
上水道事業会計補正予算(第2号)では歳出で、松岡上吉野地区配水池建設事業の起債返還金および加算金や、南河内川河川改修に伴う上水道管仮設工事費の増額分等を計上しており、歳入では、受託工事収益等を計上しております。
次に、三町村合併協議の時に作成しました永平寺町新町まちづくり計画の変更について申し上げます。
東日本大震災を受け、「東日本大震災による被害を受けた合併市町村に係る地方債の特例に関する法律」及び「同法の一部を改正する法律」が施行されたことにより、市町村建設計画に基づいて行う事業に対する合併特例事業債を活用できる期間が十年間延長できることとなりました。これに伴い、被災市町村以外の合併市町村においても、活用できる期間が五年間延長できることになりましたので、本町においても、平成32年度まで合併特例事業債を活用することが有利と考え、新町まちづくり計画を変更いたしますので、「市町村の合併の特例に関する法律第五条第七項」の規定に基づき、議会の議決を求めるものであります。
その他、永平寺町新消防庁舎新築工事とその他2工事の変更請負契約締結について、地方自治法及び条例の規定に基づき議会の議決を求めるものであります。
以上、定例会に提案いたします議案等について、その概要を申し上げましたが、詳細につきましては、上程の際にご説明いたしますので、慎重にご審議いただき、妥当なご決議を賜りますようお願い申し上げます。
本定例会の開会にあたり、所信の一端を申し上げましたが、議員各位におかれましは、さらなる町政発展に向けて、一層のご尽力を賜りますようお願い申し上げまして、開会のごあいさつといたします。
ようこそ町長室へ
情報配信元
永平寺町
電話番号:0776-61-1111
ファックス:0776-61-2434
メール:seisaku@town.eiheiji.fukui.jp
このページの担当にお問い合わせをする(メールフォームへ)