最終更新日:2016年5月31日

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平成28年第4回定例会 提案説明

 平成28年第4回定例会 提案説明

平成28年5月   

平成28年第4回永平寺町議会臨時会 町長提案理由  

 平成28年第4回定例町議会の開会に当たり、町政運営の所信の一端を申し述べるとともに、提案いたします議案等について、ご説明いたします。

 若葉が初夏の日ざしにまぶしく輝き、木々をわたる風にも、初夏の気配を感じる季節となりました。

 議員各位におかれましては、ご壮健でご活躍のことと、心からお慶びを申し上げます。本定例会のご案内をさせていただきましたところ、ご参集賜り厚くお礼申し上げます。

 4月に発生した、熊本地震の余震がいまなお続いており、多くの方が避難生活を余儀なくされ、大変なご苦労を強いられております。

 国は、震災の復旧、復興を進めるため被災者の生活再建や道路の復旧費用などを盛り込んだ補正予算を今月17日に成立させ、財政支援からも復興に全力を尽くすとしております。

 本町も、福井県町村会を通じ、50万円、B&Gを通じまして5万円の義援金のお見舞いをさせていただきました。

 また小中学生をはじめ町民の皆様からも、多くの温かい義援金が寄せられております。被災された方々に、心よりお見舞い申し上げますとともに、被災地の一日も早い復旧を心よりお祈り申し上げます。

 5月29日に自主防災組織地区リーダーをはじめ、町民650名の参加をいただき、防災・危機管理アドバイザーの山村先生の研修会が、緑の村ふれあいセンターで開催されました。

 災害時は、自助、共助、公助が機能することが大事であることは言うまでもありませんが、その上で、近くの人を助けるには、近くの隣人の協力が必要である、自助と共助の間に、近助があると講演をされました。本町においても、地区や自主防災組織を中心に、日頃からのコミュニケーションが重要であることを再認識し、地区内の顔が見える地域活動や行事が、いざというとき、大きな力になるということを、区長会、防災の会議等いろいろな場で、説明や周知をしてまいりたいと考えております。

 昨年、日本に訪れた外国人観光客数は2,000万人近く。国は2020年までに4千万人、2030年までに6千万人の目標を立てており、日本経済を支える大きな産業となっております。このような背景から、町も文化・物産等の素材を積極的にPRしており、国内外のマスコミに大きく取り上げられる機会も増えてまいりました。昨年は、ミラノ博覧会に福井県が「禅(ZEN)と精進料理」をテーマに出展をし、永平寺町も参加させていただき海外での関心の高さを再確認しました。

 今年度、県はインバウンド観光に対する福井県のテーマを「ZEN」としたところであります。本町におきましては、昨年度は永平寺門前商店街エリアに県の補助事業による無料Wi-Fiを整備したほか、国の地方創生先行型交付金を活用して、三ヶ国語に対応した永平寺町アプリケーションの運用も四月より開始しております。今年度は、総務省の多言語音声翻訳の実証実験地として、全国六団体のうちの一つに選定されましたので、タブレット端末を使った通訳システムを、門前地区や駅等に設置をさせていただき事業を進めてまいります。去る十七日には、県境を越えて観光の広域化や外国人観光客の誘致を図ろうと、勝山、あわら、坂井市と本町、石川県加賀市で「越前加賀インバウンド推進機構」を設立しております。駅や宗教文化施設を繋ぐ交通手段や周遊ルートの造成、町民ガイドの養成、国内外の商談会の参加、外国人に対応したパンフレット製作等を計画しております。また、インバウンド観光だけでなく、隣接市町との連携、協力体制を整え、本町としても他の地域にない魅力を磨きあげ、連携することによる強みを発揮させ外国人誘客施策に結びつけたいと考えております。

 また、3月19日にオープンした、道の駅「禅の里」の来場者が、2ヶ月間で10万人に達しております。指定管理を受けていただいております、株式会社きらりさんが、地域の振興を考えながらの積極的な運営を行っていただき、施設で販売される、地元野菜や加工品、新商品が好調な売れ行きであり、運営や出荷に関わる地元の皆様のやりがいや、あらたな発想に繋がっており、地域の発展に大きな力となっております。これからも県内観光・情報発信のハブ機能を果たしていくものと期待しております。

 また今年度、利用者の利便性を考えてリニューアルスタートした、ふるさと納税も4月からの2ヶ月間で、すでに、百万円をこえております。町外からふるさと納税いただいた方々の温かい気持ちを町の収入としてしっかりと活用させていただきます。また、町内の特産品を返礼させていただいており、町内経済の活性化につながることを期待しております。

 インバウンド、道の駅、ふるさと納税の経済効果の他、ブランド化などの様々な地域経済を活発にするための施策を実行しておりますが、永平寺町内で商売・農業をがんばっておられる皆さんに効果を実感していただける、また、永平寺町で起業したいと思っていただけることを目標に、国、県からの情報を的確にとらえ、これからも取り組んで参ります。

 5月26日には、「ふるさと創造拠点施設」の安全祈願祭・起工式が行われました。禅文化をイメージしたデジタル映像を体感していただく空間や九頭竜川の生態系や釣り文化の紹介を行い、まちの情報を集約して発信するほか、優れた産品の販売を含めた紹介ブースを設け、まちの魅力発信拠点施設として整備してまいります。町に訪れた人や町民の皆様の利用はもとより、各種団体、大学サークルなどに、研修、視察、イベント施設としても活用していただくことも考えております。来年3月完成、4月オープンに向け、着実に進めてまいります。

 松岡中学校武道場の新築工事につきましては、今定例議会の補正予算に事業費を計上しており、松岡中学校の部活動の環境改善はもとより、学校、町民への開放、福井しあわせ元気国体のアップ会場としても活用いたしますので、地元や関係機関とも十分に調整をして、来年3月完成に向け事業を進めてまいります。

 福井しあわせ元気国体開催に向けた体制につきまして、来年度からプレ競技が行われるため、競技会場の整備はもとより、会場付近の道路の整備など町民の皆様、福井しあわせ元気国体・障がい者スポーツ大会永平寺町実行委員会と、連携をはかり、花いっぱい運動や大会運営ボランティア等の受け入れを整え、大会の成功に向けしっかりと目標設定を定め計画をして、スピード感をもって、万全の体制で準備を進めてまいります。

 昨年度は、財務局より多くの運営上のご指摘、指導をいただき、役場内部でのチェックできる仕組みをしっかりと整えてまいりました。慣例となっていた事務を正し、コンプライアンスを遵守するよう組織作りに努めており、四月より各課の事業がスムーズにスタートしたところであります。

 それでは、今回ご提案いたします議案等について申し上げます。

まず、平成27年度一般会計繰越明許費繰越計算書の報告につきましては、国の補正予算による加速化交付金事業、グループホーム、小規模多機能型事業所の整備補助金、サンサンホールに整備するバイオマスボイラー整備事業ほか十一事業の繰越をいたしましたので、事業に対する金額や財源等について報告するものであります。

 次に、平成28年度一般会計の補正予算について申し上げます。自治会が新規に設置する防犯灯の設置申請の増や複数の市町が連携し、観光地の魅力向上のため、広域的な周遊・滞在型観光事業を推進するための計画策定に対する負担金を盛り込んだほか、来年3月完成に向け、松岡中学校武道場の整備事業を計上しており、総額2億1千24万7千円の増額となった次第です。これら歳出の財源となります歳入につきましては、国・県補助金、合併特例債、繰越金等を増額しております。

 次に、介護保険特別会計及び下水道事業特別会計について申し上げます。

 過年度事業の清算に伴い、介護給付費・地域支援事業補助金の返還金を計上したほか、下水道事業特別会計において非常勤職員を雇用しましたので賃金を計上しております。これら歳出の財源となります歳入につきましては、前年度繰越金、一般会計からの繰入金を増額しております。

 永平寺町家庭的保育事業等の設備及び運営に関する基準を定める条例の一部を改正する条例につきましては、建築基準法での特別非常階段に係る規制の見直しに伴うもので条例の一部改正を行うものです。

消防ポンプ自動車の取得につきまして、地方自治法及び条例の規定に基づき議会の議決を求めるものであります。

 以上、本定例会に提案いたします議案等について、その概要を申し上げましたが、詳細につきましては、上程の際にご説明いたしますので、慎重にご審議いただき、妥当なご決議を賜りますようお願い申し上げまして、開会のごあいさつといたします。

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