令和元年第3回定例会 提案説明
令和元年第3回定例会 提案説明
「令和元年 第3回町議会定例会 町長あいさつ」
令和元年第3回永平寺町議会定例会の開会に当たり、町政運営の所信の一端を申し述べるとともに、今回ご提案いたします議案等の概要について、ご説明いたします。暦の上では立秋が過ぎ、朝夕も過ごしやすい季節となりました。水田の稲穂も色づき、収穫の季節を迎えていますが、まだまだ厳しい暑さが続いております。議員各位におかれましては、ご壮健でご活躍のことと、心からお慶び申し上げます。本定例会のご案内をさせていただきましたところ、ご参集賜り、厚くお礼申し上げます。
さて、去る7月27日、福井県立大学講堂にて、「禅からZENへ令和の新しいまちづくりを考える」と題して、シンポジウムを開催いたしました。東京大学名誉教授で国土計画協会会長の伊藤滋先生をお招きし特別講演を頂きました。
また、その後のパネルディスカッションでは福井県立大学の進士五十八学長、大本山永平寺監院の小林昌道老師、福井県経営者協会の前田征利会長と私でZENを活かしたまちづくりについて話し合いを行いました。会場定員を上回る皆様にお越しいただき誠にありがとうございました。シンポジウムでいただいたご意見を踏まえ、今後のまちづくりの方向性を議論してまいりたいと考えております。
次に、8月1日より、町立在宅訪問診療所の診療を開始しております。指定管理者の福井大学からは、診療所運営でのトラブル報告もなく、安全に外来診療や訪問診療が行われております。訪問診療においては、11名の方から相談を受け、患者さんの状況にあった診療体制を進めているところでございます。
まずは、町民との信頼関係を築いていただき、訪問看護、訪問薬剤管理や訪問介護などを見据え、今後も関係機関の皆様と連携を一層高め、地域の元気と活力をつくりだす「安心のよりどころ」となるように取り組んでまいります。
また、8月24日に、夏の終わりを告げる風物詩として親しまれています、「九頭竜フェスティバル・永平寺大燈籠ながし」が開催されました。昨年から土曜日に開催しており、ツアーバスでの来場者も昨年度より増加しております。参加しやすいイベントとして定着してきているものと考えております。
次に、今回の補正予算でもお願いしておりますが、マースの取組の一環として、志比北地区及び鳴鹿山鹿地区において、コミュニティバスに代わる新たな移動手段の確保を目指し、デマンド型交通の試走準備を進めているところでございます。地域住民自らがドライバーを担い、地域の交通弱者の移動手段を確保する自家用有償旅客運送制度を活用するものであります。各集落の意見聴取では、様々なご要望やご意見を頂いており、利用しやすい移動手段となるよう関係機関と検討を進めているところでございます。
この取り組みは、今後も永平寺町マース会議におきましてテーマの1つとして取り上げ、様々な業種の方と意見交換を行う予定でございます。
次に、農林事業におきましては、現在、嶺北山間地方に拡大している豚コレラですが、本町において調査捕獲の3頭について感染は確認されませんでした。
しかし、越前市の養豚場に甚大な被害が発生しており、これを受け、県は野生のイノシシの捕獲強化を図るため、有害捕獲補助金の上乗せ補助予算を準備したことから、本町においてもイノシシ捕獲の強化を図ってまいりたいと考えております。
また、近年の豪雨災害により農業用ため池の管理及び保全に関する法改正があり、本町においてもため池の管理者に対する説明会をはじめ、昨年度作成した、ため池ハザードマップを町民の皆様に配布し、農業施設からの被災抑制に努めたいと考えております。
さらには、先月購入した森林調査用のドローンを活用し、早速、森林の整備状況や森林の被災状況調査を実施すると共に、今後の対策に役立ててまいりたいと考えております。
次に、中学校部活動の活躍についてご報告いたします。
運動部では、松岡中学校の男子バスケットボール部、永平寺中学校からは個人戦で相撲競技と卓球競技が、福井県代表として北信越中学校総合競技大会に出場いたしました。
また、文化部では、松岡中学校吹奏楽部と上志比中学校吹奏楽部が北陸吹奏楽コンクールに出場し、上志比中学校は東日本吹奏楽大会の出場権を獲得いたしました。
学校部活動以外でも上志比中学校の島崎結加さんが「なぎなた」の全国中学生大会において優勝という成績を収められております。
さらに、全日本中学女子軟式野球大会におきまして、上志比中学校の嶋田楓花さんと松岡中学校の藤田奈那さんが出場しており、42チーム中第3位の優秀な成績を収められました。
次に、今年度と来年度で今後の小中学校のあり方を検討する学校適正配置につきましては、児童生徒、児童生徒の保護者、高校生、幼児園・幼稚園児の保護者、一般町民から広く意見を頂くためのアンケート調査とその集計・分析業務、また、今年度開催予定の検討委員会の資料作成等にかかる委託料を計上させていたところでございます。
次に、良好な自然環境の中で無理のない持久運動をすることにより、楽しみながら気候療法を学び、地域への愛着と環境意識を高めるとともに、病気の予防や健康増進を目指すため、「福井大学地域環境研究教育センター」及び「福井県気候療法士会」と連携しながら気候療法体験事業を推進してまいります。
9月23日には、九頭竜川河川敷で気候療法の体験イベントを予定しております。
次に、「禅文化と地域資源を活かした交流体験事業」の一環として、9月7日に「親子で感じるまつおか小さな歴史散策」を実施予定であります。松岡藩の名残や古墳群など、松岡地区に集積する歴史・文化を散策し、その魅力を体験していただくプログラムとなっております。
同じく10月14日には、北海道大学名誉教授の阿岸祐幸先生と他2名の講師を招いた講演会と、体験事業として吉峰寺の徹通坂をコースにして気候療法を実施いたします。
次に、マイナンバーカード普及促進事業についてでございます。
「改正健康保険法」等が成立したことにより、令和3年3月からマイナンバーカードが健康保険証として利用可能となることを受け、役場窓口で写真撮影を行うなど申請手続きを簡素化することで、更なる普及促進を図って参りたいと考えております。
それでは、本定例会にご提案いたします議案等について申し上げます。
まず、平成30年度財政健全化判断比率の報告につきましては、地方公共団体の財政健全化に関する法律の規定に基づき、「実質公債費比率」等の、5つの財政指標について、報告させていただくものです。
次に、平成30年度一般会計、特別会計、上水道事業会計の決算認定につきましては、地方自治法及び地方公営企業法の規定に基づき議会に決算の認定をお願いするものであります。
次に、令和元年度永平寺町一般会計補正予算の専決処分承認につきましては、6月20日に発生しました工場火災において損傷しました、広域イントラケーブルの修繕や消火活動で損傷しました消防ホースの購入費用につきまして、早期の復旧及び整備する必要があったことから専決処分させていただいたため議会の承認を求めるものでございます。
また、2つの幼児園で空調設備が故障し、早急に復旧する必要があり、専決処分とさせていただいたため議会の承認を求めるものでございます。
また、損害賠償の額を定めることの専決処分の承認につきましては、公用車による物損事故について、相手方と損害賠償の額について示談が成立したことに伴うものであり、7月 18日に専決処分させていただいたため議会の承認を求めるものでございます。
次に、令和元年度永平寺町一般会計補正予算の主なものについて説明いたします。
総務費おいては、志比北地区で新たな地域交通の構築を目指し、デマンド型交通の試走や、高齢運転者によるアクセルとブレーキの踏み間違い防止装置の設置費用の一部助成と上志比支所の新築にかかる費用などを計上しております。
農林水産業費では、中山間地域や耕作条件の不利な区画での作業受託等を支援するため補助金を計上しております。
これらにより、一般会計補正予算の総額は1億5,736万1千円となった次第でございます。
これら歳出の財源となります歳入につきましては、国・県補助金、地域福祉基金繰入金、合併特例債などにより措置しております。
介護保険特別会計補正予算につきましては、歳出で平成30年度介護給付費の精算により、交付額の超過が発生しましたのでその返還分1,966万1千円を計上しております。
農業集落排水事業特別会計では、吉野集落センター建設に伴う公共桝設置工事費を計上しております。
次に、永平寺町上水道事業会計補正予算につきましては、経年劣化による右岸排水ポンプ遠方監視制御装置の更新に係る費用を計上しております。
次に、消費税及び地方消費税の税率引き上げに伴う関係条例の整理に関する条例の制定の他7件の条例改正と、財産の無償譲渡、松岡小学校北校舎棟・渡り廊下棟大規模改修工事、及び永平寺町人権擁護委員候補者の推薦について、いずれも上程の都度ご説明いたしますので何卒慎重にご審議いただき、妥当なご決議を賜りますようお願い申し上げます。
本定例会の開会にあたり、所信の一端を申し上げましたが、議員各位におかれましては、さらなる町政発展に向けて、一層のご尽力を賜りますようお願い申し上げまして、開会のごあいさつといたします。
ようこそ町長室へ
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