最終更新日:2020年6月8日

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令和2年第2回定例会 提案説明

 令和2年第2回定例会 提案説明 

「令和2年 第2回町議会定例会 町長あいさつ」

本日ここに、令和2年第2回永平寺町議会定例会が開催されるにあたり、町政運営に関する所信の一端を申し述べるとともに、今回ご提案いたします議案等の概要についてご説明いたします。

野山の若葉も青葉へと緑を深め、青田をわたるさわやかな風に、初夏の訪れを感じる季節となりました。

議員各位におかれましては、ご壮健でご活躍のことと、心からお慶び申し上げます。本定例会のご案内をさせていただきましたところ、ご参集賜り厚くお礼申し上げます。

また、今議会におきましては、新型コロナウイルス感染症対策を踏まえ、町民に直結する予算関係の審議を最優先に考えた日程に変更していただくなど、行政と議会が一体となって、この難局を乗り越えるためのご配慮をいただき、合わせて厚く御礼申し上げます。

こんにち、新型コロナウイルスの感染が世界規模で拡大し、社会、経済の様々な分野で深刻な影響をあたえておりますが、一日も早い終息を迎えるには、ひとりひとりが、自分ができることを大切にし、力を合わせていくことが重要だと思います。

まずもって、不要不急の外出や事業活動の自粛など、新型コロナウイルスの感染拡大防止にご協力いただいている町民の皆様に心よりお礼を申し上げるとともに、医療及び福祉などの現場におきまして、昼夜を問わず感染症と直接向き合い、ご尽力いただいております関係者の皆様に対しまして改めて、心より感謝とねぎらいの言葉を申し上げたいと存じます。

また、一方で、これまでたいへん多くの方から本町に対し、ご厚志・ご支援をいただいております。多くの寄付金やマスク・おやつ菓子・消毒液をはじめ、なかには児童クラブへのかつ丼や、精進ブランドのお菓子等もご提供いただきました。この心温まるご厚志・ご支援は、町内の小中学校や幼児園、医療関係施設・福祉施設などに配布させていただくとともに、今後の新型コロナウイルス感染症防止対策のために活用してまいります。改めまして、ご寄付・ご厚志をいただきました、町民の皆様、町内外の団体、法人の皆様、友好交流都市の中国張家港市の皆様に心より感謝申し上げる次第であります。

さて、永平寺町におきましては、1月31日に永平寺町新型コロナウイルス感染症対策連絡室を、3月19日に対策本部を設置し、住民の皆様をはじめ、民間団体・関係団体とともに感染症対策に取り組んでいるところであります。

感染防止対策といたしまして、町が主催するイベントの中止や公共施設の利用制限、来庁者と応対する職員を区切るアクリルパーテーションの設置、妊婦の方へのマスク、アルコール消毒液の配布、業務継続に向けた職員の感染リスク軽減化を図るための職員分散配置などを行い、ホームページ、フェイスブックや広報誌、臨時号など、さまざまな手段を活用した速やかな情報発信に努めております。

また、町独自の支援対策といたしましては、全ての町民の皆様への生活支援として水道料金基本料の減免、子育て世帯の支援として、所得制限を設けず、給付申請も不要とするなどスピード感も重視した「永平寺町子ども生活応援給付金」の給付、また、教育支援といたしまして「永平寺町教育資金支援給付金」の利子補給割合の引き上げ、町内の商工事業者への支援として、「新型コロナウイルス感染症対策による事業継続応援給付金」を創設し、ご家庭の負担軽減や事業者の不安解消に努めております。

その他、売り上げ減に苦しむ飲食店を支援するため、テークアウトや宅配用メニューの情報を発信する専用フェイスブックアカウント「永平寺町近助メシ」を開設し、町が試験運行している「近助タクシー」を使い、町内事業者向けの昼食宅配も行ったところです。

また、消毒液の不足が大きな課題となっていることから、町内の酒造事業者3社に消毒用アルコールの製造供給を依頼させていただいたところ、町のためならと快くお引き受けいただくことができました。供給いただいた消毒液は、これから始まる新しい生活を進めていくなかで、手指の消毒用として町内の小中学校、幼児園、児童クラブ、医療機関や高齢者福祉施設などの公共施設、妊婦の方々や、商工会を通じて、飲食店等の商業者の皆様方、また、今年も予想される災害に対しての備蓄や自主防災組織のリーダー、消防団、日赤奉仕団、民生児童委員の方々など、いざという時に活動いただく皆様に幅広く提供してまいります。

小・中学校につきましては、本日6月1日より授業が再開されます。子ども達、先生方には、徐々に学校生活に慣れていただき、3週目からは通常の時間割に戻してまいります。今後も、教育委員会・学校と連携をとりながら、コロナ禍のなかでの、安心できる教育環境づくりに万全の対策で取り組んでまいります。

また、国・県の対策が矢継ぎ早に行われる中、対象となられる方々への情報提供、給付などの行政事務を迅速に、的確に行うため、課の連携、職員の連携にも取り組んでいるところです。

今後も引き続き感染症拡大防止に向けた取り組みに努めてまいりたいと考えております。また一方で、この新型コロナウイルス感染症の収束には長期間にわたる取り組みが必要であると考えております。町民の皆様には大変ご不便をおかけしておりますが、感染拡大防止と社会経済活動の両立に配慮した取り組みを進めるため、引き続き当面の間は、マスクの着用や手洗いの励行、密閉・密集・密接の三密を最大限避けるなど、お一人おひとりが「新しい生活様式」の実践に取り組んでいただきますよう改めてお願いいたします。

事業の進捗状況や新たな取り組みなどについてご説明いたします。

新型コロナ禍により、早急に行わなければいけないもの、事業の進捗に支障が出ているもの、今年度は、中止しなければいけないもの、変更しなければいけないもの、あるいは、スケジュールを前倒し、もしくは、後に送らなければいけないもの等現状を整理し、状況に応じた判断、対応が必要となってまいります。

上志比支所新築整備事業につきましては、4月3日に起工式を行いました。8月完成、10月業務開始を予定しておりますが、新型コロナウイルスの影響により、資材納入等の遅れが生じ、業務開始が遅れる場合がございます。議会には進捗状況を説明をしながら進めてまいりますので、ご理解をお願いします。

続きまして、防災対策事業について申し上げます。これから、大雨や集中豪雨による洪水・土砂災害が発生する季節が近づいてまいります。新型コロナウイルス感染症の収束が見通せない中、自然災害系のリスクだけでなく、感染症系のリスクも考慮した災害対策が求められています。密閉、密集、密接が重なる場所は、新型コロナウイルスの感染リスクが高いとされています。大規模災害が発生した場合は、避難所に多くの人が集中することが予想され、クラスターが発生する危険性があります。避難所を開設する場合においては、感染リスクを回避し、避難所運営が継続できるよう、簡易テントの活用や間仕切りの設置、緊急用隔離スペースの確保など、避難所内での感染拡大防止の配慮にも努めてまいります。また、新型コロナ禍にあって、訓練等を行うことができない状況が続いておりますが、出水期が始まる前に、災害に対する備え、避難の方法、避難所における感染症対策などをわかり易く広報等をとおして周知してまいります。災害が発生しても、町民の皆様が速やかに避難できる環境作りに努めてまいります。 

続きまして、道路の維持補修について申し上げます。4月から5月にかけて、建設課、農林課、上下水道課、総務課の職員による一斉道路点検を行いました。まちづくり株式会社ZENコネクトが所有する電動アシスト自転車をお借りして道路を走行し、舗装の傷み具合、仕切弁やマンホール周辺の舗装陥没、区画線や安全施設の不備、水道管やパイプライン施設の漏水など、目視確認により丁寧に点検いたしました。危険度が高く、緊急性があるものについては速やかに補修を行い、それ以外のものについては破損の進行度を確認するなど、日頃の業務においても経過を観察し、今後も道路の適正な維持管理に努めてまいります。この、一斉道路点検については、自転車でのパトロールにより、細かなところまでチェックすることができ、よかったと、職員からの意見も上がっており、これから毎年行っていこうと考えております。ここでの点検状況を各区から出される要望とあわせて精査し、地区の皆様と共有していくことが、より住みやすい、永平寺町につながっていくものと感じております。

次に幼稚園・幼児園の再編計画について申し上げます。

平成30年9月から、学識者、議会代表、保護者代表、地区代表者等からなる幼稚園・幼児園施設再編検討委員会において6回の協議を重ねていただきました。地域の方や園保護者からは、再編の在り方のアンケートにおいて、広くご意見をお伺いし、また、議会からも、全員協議会において提案をいただいております。これらの多数のご意見を方向性検討の参考にさせていただき、平成31年3月に、「施設再編の考え方」として「1クラスの適正人数」「民間園運営の検討」等、これからの町の子育て環境について答申をいただきました。

また、答申を受け、議会におかれましては、再編に向けた方向性、民営化による園のメリット、認定こども園の概要等の質疑を含めこれまで11回ご審議をいただいたほか、他市町で運営されている公立、私立の認定子ども園5園の視察を行うなど、よりよい保育環境の方向について多角的に検討していただいております。また、検討をいただいているなか、松岡幼稚園園庭が地下水により陥没の危険性があることがわかり、このことから、松岡小学校区内の再編について、優先的に行うことのご理解をいただきました。審議を重ねております「松岡小学校区内の園の再編や民営化による新設園の創設」について、9月頃に方向性を決め、年度内にプロポーザルによる事業者選定を予定しております。募集要項や関連する事業費も含め、都度、ご説明をさせていただきますので、これまで同様の集中審議をお願いいたします。

それでは、本定例会にご提案いたします議案等について申し上げます。

まず、令和元年度一般会計繰越明許費繰越計算書の報告につきましては、12件の年度内完了が見込めない事業などを繰越いたしましたので事業に対する金額や財源等について報告するものであります。

次に令和元年度永平寺町一般会計補正予算及び国民健康保険事業特別会計補正予算の専決処分の承認につきましては、歳入歳出額の確定による予算の増減額、基金の積み立て等によるものであります。

次に、令和2年度永平寺町一般会計補正予算(第1号)の専決処分の承認につきましては、調理員の不足人員を人材派遣にて補うための学校給食調理員派遣業務委託料などを増額補正するものであります。

令和2年度永平寺町一般会計補正予算(第2号~第3号)の専決処分の承認につきましては、緊急を要する新型コロナウイルス感染症対策に関するマスクや消毒液などの衛生用品の購入費、職員の分散配置を図るための工事費、「永平寺町子ども生活応援給付金事業」や上水道料金の減免に係る上水道事業負担金、及び「新型コロナウイルス感染症対策による事業継続応援給付金事業」など、町民の生活を支援する事業費を増額補正するものであります。

令和2年度永平寺町上水道事業会計補正予算(第1号)の専決処分の承認につきましては、新型コロナウイルス感染症対策に関する全世帯への生活支援策、水道料金の基本料減免に伴う給水収益の減額とそれに伴う一般会計からの補助金を補正するものであります。

令和2年度永平寺町一般会計補正予算(第4号)の専決処分の承認につきましては、国の新型コロナウイルス感染症緊急経済対策による「特別定額給付金事業」に要する経費を増額補正するものであります。

以上、令和2年度永平寺町一般会計補正予算及び上水道事業会計補正予算の専決処分の説明とさせていただきます。

次に、条例の専決処分の承認につきましては「永平寺町固定資産評価審査委員会条例の一部を改正する条例」のほか、3件につきましては、関連する法令等の改正に伴い、所要の改正等を行なうものです。

次に、令和2年度永平寺町一般会計補正予算(第5号)の主なものについて申し上げます。

歳出において、総務費では旧永平寺保健センターを売却処分するための不動産鑑定評価委託料などの経費、7月以降の新型コロナウイルス感染症防止対策に要する経費、農林水産業費では、県の補助事業に採択された儲かるふくい型農業総合支援事業補助金など、教育費では、文部科学省による学校におけるGIGAスクール構想の実現にむけて、各小中学校に1人1台のコンピュータ端末を整備するための経費などを計上しております。これらに要する財源としては事業に伴う国庫補助金や県補助金、寄附金、前年度繰越金などを充てております。当初予算額および専決補正予算に今回の補正を含めた予算総額を105億4104万円とお願いするものであります。

次に令和2年度永平寺町介護保険特別会計補正予算(第1号)につきましては、令和元年度の実績に基づく精算により、交付額の超過が発生しましたので、その返還分を補正し、その財源として前年度繰越金により措置をするものであります。

次に「永平寺町後期高齢者医療に関する条例の一部を改正する条例」の制定以下、2件、「除雪車の取得について」の案件につきましても上程の都度、詳細にご説明いたしますので、なにとぞ、慎重にご審議いただき、妥当なご決議を賜りますようお願い申し上げます。

本定例会の開会に当たり、案件の概要等を申し上げましたが、今後とも更なる町政発展と、持続可能な行政サービスの提供に努めてまいりますので、皆様のご指導ご鞭撻を心からお願い申し上げ、開会のご挨拶といたします。

どうぞ、よろしくお願い申し上げます。

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