最終更新日:2020年9月14日

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令和2年第4回定例会 提案説明

 令和2年第4回定例会 提案説明 

「令和2年 第4回町議会定例会 町長あいさつ」

令和2年第4回永平寺町議会定例会の開会にあたり、町政運営に関する所信の一端を申し述べるとともに、今回、ご提案いたします議案等の概要について、ご説明いたします。

厳しい残暑が続いているところでございますが、朝夕は幾分暑さもやわらぎ、町内でも稲刈り時期を迎え、実りの秋を感じているところです。 

議員各位におかれましては、ご壮健でご活躍のことと、心からお慶び申し上げます。本定例会のご案内をさせていただきましたところ、ご参集賜り厚くお礼申し上げます。

今年のお盆は、コロナ禍のなかにあり、家族旅行の中止や県外のご親族が帰省を控えるなど、町民の皆様にとっては特別な夏となった方も多くいらっしゃると思います。

このような中、第33回永平寺大燈籠流しは、例年とは一部変更し、参加を関係者に限定し、先祖供養の短冊を燈籠舟で流すという形となりました。全国の皆様から多くのご賛同を得られ、大燈籠ながしにかける想いを再認識するとともに、今年も途切れることなく、来年につなぐことができたことを大変うれしく思います。改めて、ご尽力いただいた曹洞宗大本山永平寺様をはじめとする関係者全ての皆様に、敬意と感謝を申し上げる次第であります。

それでは、新型コロナウイルス感染症対策について、申し上げます。

県は先月27日、県内での新規感染者が増加し、入院患者についても基準を超える見込みがあることから、独自の基準に基づく注意報を「福井県感染拡大警報」に切り替えて、発令しました。本町としましては、新規感染者が20人近くになった時点で、早めに対策本部会議を開催し、警報レベルに移行した場合の対応を協議し、今後の行動を確認したところです。また、警報が発令されたその日の午後にも、対策本部会議を開催し施設利用の制限内容や利用時におけるマスク着用等の徹底について、再度確認し、情報発信を行いました。また、今回の警報発令に伴い、町内飲食店などを含む町内事業者の安全対策事業の前倒し実施に対しまして、議員の皆様のご理解とご協力をいただきましたこと、厚くお礼申し上げる次第です。今後も、議会とご相談しながら適切に対応してまいりたいと考えております。

次に、コロナ禍における新しい避難方法について、申し上げます。

現在、福井大学との協働で新型コロナウイルス対策も考慮した「福祉避難所」の開設、運営のあり方を探る検討会を立ち上げ、避難所の開設・運営ガイドラインの策定に取り組んでいるところでございます。8月7日と13日には、日本災害看護学会理事長の酒井明子・福井大学教授による、町内の福祉避難所の視察を行い、密にならないようなレイアウトや新型コロナを踏まえた「ゾーニング」を重視しながら、避難者の動線の確保、ゾーンごとのトイレの状況などを確認いたしました。今後は課題を洗い出し、関係機関と情報を共有しながら、ガイドラインの策定と避難所における要配慮者の良好な生活環境の確保に努めていきたいと思います。

また、現在台風10号が発達しながら北上しており、気象庁も最大級の警戒を呼びかけています。最近、台風の大型化が懸念されるなか、これから台風が多く発生する時期をむかえますので、大雨や暴風への備えにつきましても、万全を期してまいります。

小中学校の対応について、申し上げます。

学校活動での新型コロナウイルス対策に加え、熱中症対策も含めた対応を行っており、水分、塩分の補給や時間割の入れ替え、熱中症指数の高い日の活動中止、部活動の時間短縮など、それぞれに工夫しながら取り組んでいるところです。小中学校の修学旅行につきましては、県内旅行で一泊二日の日程とすることを決め、保護者の皆様にもご通知させていただきました。学校行事等が時間短縮や内容の変更等で縮小せざるを得ない状況ではありますが、児童・生徒の皆さんには、友だちとたくさんの想い出をつくり、楽しい学校生活を送っていただきたいと思います。

次に、上志比支所庁舎建設について、申し上げます。

新型コロナウイルス感染症の影響により、労務の確保や資材等の調達に不測の事態が発生しておりますが、住民サービスのさらなる向上と上志比地区の防災拠点の中核的施設として整備を進めており、11月下旬には備品やシステム等の移転作業を行い、12月上旬の業務開始を予定しておりますので、ご理解をお願いいたします。

次に、山王地区の小規模宅地分譲事業について、申し上げます。

現在、3区画の小規模宅地造成工事及び、隣接する町道の道路改良工事等を行っており、10月上旬の販売開始を目指しているところでございます。9月中には分譲案内看板の設置や、広報紙等による広告宣伝を開始するとともに、若者世代が分譲地購入を促進するための助成制度を整備し、上志比地区への定住促進を図ってまいります。人口減少を抑制し「住んでよかった」「住み続けたい」と言える魅力あるまちづくりをこれからも進めてまいります。

次に、空き家等の利活用について、申し上げます。

7月に空き家等物件の利活用など、さまざまな地域課題解決を目的に、福井県宅地建物取引業協会及び全日本不動産協会福井県本部と包括的地域連携協定を締結いたしました。連携協定後は、地域産業の振興、包括的創業支援という観点から、町内遊休農地や空き店舗の利活用について、町内事業者の皆様を交えて、情報共有しながら事業を進めているところでございます。今後も、引き続き民間の活力をお借りしながら、空き家等対策、定住化の推進など、綿密な相互連携と協働による活動を推進してまいります。  

次に、町立在宅訪問診療所について、申し上げます。

これからの超高齢化社会に対する在宅医療の推進における重要施策である多職種連携による在宅ケアの体制づくりを目的に「永平寺町立在宅訪問診療所」が開所して、1年が経過いたしました。徐々にではありますが、在宅ケアの機能が浸透し、住み慣れた場所で生きたい、という要望に着実にお答えできている状況です。今回の新型コロナウイルス感染症の経験を踏まえ、今後は、オンラインによる診療や健康診査なども視野に入れながら、少子高齢化対策を推進していくことが重要だと感じているところであります。 

新型コロナウイルス感染症により、人やモノの移動が停滞し、経済に深刻な打撃を与えていますが、中部縦貫自動車道の県内区間の全線開通を控え、県内外の企業から永平寺町内への進出の提案をいただくようになりました。もちろん、進出に当たって、越えなければならないハードルは多くありますが、これからの永平寺町にとって真に必要と考えられる案件にあっては、関係機関はもちろん、地域の方々とも調整してまいりたいと考えております。

このような企業進出の提案は、平成27年に策定しました、まち・ひと・しごと総合戦略に基づき、金融機関、大学、関連機関との包括的連携協定や協働事業を実施してきた成果だと考えており、引き続き、この流れを継続していきたいと考えております。

それでは、本定例会にご提案いたします議案等について申し上げます。 

まず、令和元年度財政健全化判断比率の報告につきましては、地方公共団体の財政健全化に関する法律の規定に基づき、「実質公債費比率」等の、5つの財政指標について、報告させていただくものでございます。

令和元年度一般会計、特別会計、上水道事業会計の決算認定につきましては、地方自治法及び地方公営企業法の規定に基づき議会に決算の認定をお願いするものでございます。

令和2年度永平寺町一般会計補正予算の専決処分の承認につきましては、新型コロナウイルス感染症対策として、良好な議場環境を整備する必要があったことから、議場にアクリル板衝立を整備する費用として、8月11日に専決処分させていただいたものでございます。 

次に、令和2年度永平寺町一般会計補正予算の主なものについて説明いたします。

総務費においては、えちぜん鉄道、京福バスなどの公共交通事業者に対する運行維持支援金や衛生関係消耗品などの新型コロナウイルス感染症対策費用、住まいる定住応援事業補助金などを計上しております。

民生費では、翠荘の空調設備整備工事にかかる費用などを計上しております。

農林水産業費では、新型コロナウイルス感染症対策として、農業生産者を支援する事業費などを計上しております。

商工費では、新型コロナウイルス感染症対策利子補給金及び基金積立金、安全対策事業補助金などを計上しております。

教育費では、新型コロナウイルス感染症対策として、小中学校の学習の充実を図るための必要な備品、消耗品等の整備に係る費用などを計上しております。

災害復旧費では、6月の梅雨前線豪雨により被災した林道2箇所の災害復旧に係る測量設計業務委託料や工事請負費を計上しております。

また、新型コロナウイルス感染防止のため、当初計画しておりました事業等が中止となったことによる事業費の減額も行っております。

これらにより、一般会計補正予算の総額は、3億3,689万円となった次第でございます。これら歳出の財源となります歳入では、県支出金、財政調整基金、前年度繰越金等により措置をしております。

令和2年度永平寺町下水道事業特別会計補正予算につきましては、松岡地区における住宅用公共マス設置工事費の増額分を計上しております。

令和2年度永平寺町上水道事業会計補正予算につきましては、新型コロナウイルス感染症対策としまして、上水道使用料等の一部減免をさらに4ヶ月間延長するための費用を計上しております。

損害賠償の額を定めることの専決処分の承認につきましては、小学校敷地内の物損事故において、相手方と損害賠償の額について示談が成立したことに伴うもので、8月17日に専決処分させていただいたものでございます。

次に、条例の制定及び一部改正につきまして、永平寺町有償旅客自動車運送事業の実施及び運営に関する条例の制定の他5件、永平寺町人権擁護委員候補者の推薦について、いずれも上程の都度ご説明いたしますので何卒慎重にご審議いただき、妥当なご決議を賜りますようお願い申し上げます。

本定例会の開会に当たり、案件の概要等を申し上げましたが、今後とも更なる町政発展と、持続可能な行政サービスの提供に努めてまいりますので、皆様のご指導ご鞭撻を心からお願い申し上げ、開会のご挨拶といたします。

どうぞ、よろしくお願い申し上げます。

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