最終更新日:2022年12月1日

ページID:011168

印刷

令和4年第8回定例会 提案説明

令和4年第8回定例会 提案説明

令和4年第8回永平寺町議会定例会 開会のあいさつ

 本日ここに、令和4年第8回永平寺町議会定例会が開会されるにあたり、町政運営の所信の一端を申し述べるとともに、今回ご提案いたします議案等の概要について、ご説明申し上げます。 

 寒さが日一日と深まって、冬の訪れを感じる季節となってまいりました。

 議員各位におかれましては、ご壮健でご活躍のことと心よりお慶び申し上げます。第8回定例会のご案内をさせていただきましたところ、ご参集賜り、厚くお礼申し上げます。 

 はじめに、新型コロナウイルス感染症について申し上げます。

 県は、県内流行が「第8波」に入ったとの見解を示し、早い時期でのオミクロン株対応のワクチン接種や会話時のマスク着用など、基本的な感染対策の徹底を呼びかけています。

 県内の感染者数は、増加傾向が続き、年代別では10代が最も多く、次いで30代から50代の感染者が増えています。また、家庭内を中心とした感染が拡大しており、インフルエンザのとの同時流行も懸念されています。

 このような中、本町のワクチン接種につきましては、年内のワクチン接種機会の確保を目的に、永平寺町保健センターで実施する集団接種について、福井市医師会の協力を得て、3日間日程を追加し、12月17日まで実施します。 

 現在、幅広い年代で、年代に応じたワクチン接種を行っており、重症化予防や感染予防、発症予防効果が期待されています。接種券がお手元に届いている方におかれましては、早めの接種について、ご検討をお願いします。

 これまでの2年間は、年末年始の休暇シーズンのあとに感染が急拡大しています。町民の皆さまにおかれましては、社会経済対策を維持しながら感染を防止するため、慎重な行動を重ねてお願い申し上げます。

 さて、今年も残り1カ月余りとなり、降雪シーズンを間近に控える時期となってまいりました。

 大雪をもたらすと言われている「ラニーニャ現象」が、昨年の秋から現在も続いています。この影響で今シーズンは、冬型の気圧配置が強まり、大雪が予想されています。

 大雪となった場合でも、効率的な除雪車の運行が確保できるよう、今年度より、「除雪車の位置情報システム」を導入しました。このシステムにより、各除雪車の現在地や除雪が完了した場所が、地図上で可視化され、リアルタイムで除雪状況を把握することが可能となります。除雪作業の進捗を的確に把握しながら、国県道との連携除雪を効率的に行うことで、積雪による交通障害を最小限にとどめ、安全で安心な交通の確保に努めてまいります。

 次に、生活応援券事業について申し上げます。

 町民一人あたり5千円分を配布する生活応援券事業の有効期間につきましては、年末年始に必要となる生活必需品の購入や、冬季間の電気・ガス等の価格高騰に伴う家計への支援となるよう、12月17日から令和5年2月12日までのご利用とさせていただきます。生活応援券の配布につきましては、世帯ごとにとりまとめ、6580世帯へ、本日、11月28日以降、順次発送します。

 また、利用できる参加店は、140事業者を超えました。参加店一覧チラシを12月2日に各戸配布し、お店には、のぼりの目印を立てていただきます。これからの年末年始に向け、地域を元気に、また、町内事業所での消費拡大につながるよう事業を進めてまいります。

 次に、個別避難計画作成について申し上げます。

 本町では昨年度より、災害時や災害の発生の恐れがある場合に、一人で避難できない方や避難時に支援を必要とされている方を対象に、個別避難計画を作成しています。

 今年度は、全ての集落に個別避難計画の認識を広め、100名分を目標に計画作成を推進しています。現在までに、51集落で勉強会を実施し、集落内で優先度の高い要支援者を決めて頂き、80名の方の個別避難計画ができあがりました。また、同時に、この計画に沿った避難訓練や福祉避難所での生活訓練も行うことで、より一層実効性のある計画に仕上げているところです。今後は、まだ取り組んでいない集落も含め、全集落の皆さんとワークショップ等による意見交換を重ね、計画作成の現状と課題を共有しながら、来年度の進捗を進めてまいります。

 次に、デマンド型交通促進事業について申し上げます。

 10月から吉野地区、志比南地区の近助タクシーの本格運行を始め、地区説明会を開催して、運行の仕方や利用の登録方法などについて説明させていただきました。この取り組みにより、これまでに利用登録者数は160人を超え、10月の月間利用者数は、4月から9月における月間の平均利用者数と比較すると50名増加しております。

 主な利用先は、町内の医療機関、スーパー、えちぜん鉄道各駅となっているほか、学校の下校時の交通手段としてのご利用もみられます。これからも、地域に根差した移動交通として、また、ご近所をさそっての外出交通手段として、安全運行を確保し、利用者との信頼関係を築いてまいります。

次に、移住定住事業について申し上げます。

11月23日に、町内大学生が運営するシェアハウス「このまん間」を会場に、第2回移住者交流会を開催いたしました。

「このまん間」は、シェアハウスとしての運営だけでなく、子育て中の親子向けのハロウィンイベントを開催するなど、新しい人と人とが交流する機会を得られる循環拠点施設となっております。このように、誰もが気軽に集える循環拠点施設を移住者の方に紹介することで、町民の方との縁づくりの促進を図り、交流がさらに深まることを期待しているところです。

 また、11月下旬より、メディアのWEBサイトに町の情報発信サイトを設け、移住定住向けの情報を発信しています。

 第1弾は、昨年、永平寺南地区へ移住した方からお聞きした町の印象や、移住する前に検討したことなどの情報を発信します。以降も定期的に移住者が求めている情報発信に取り組み、若者や子育て世帯の方々から選ばれる町となるよう、情報発信力の強化に努めてまいります。

 次に観光事業について申し上げます。

 旅行代金が全国を対象に割り引かれる国の観光需要喚起策「全国旅行支援」が、10月11日からスタートし、本町の主要観光地である大本山永平寺、門前街におきましても、10月の観光入込客数がコロナ禍前の約88%まで回復するなど、久しぶりに活気が戻ってきています。観光地を染める眩しい紅葉とともに、永平寺ならではの凛とした禅の世界をご堪能いただいていると感じています。

 さて、北陸新幹線敦賀開業が1年前に迫り、福井県一丸となった大型イベントや観光宣伝などの事業が県内各地で展開されています。

 12月10日・11日の週末には、永平寺町、坂井市、あわら市の商工会が連携して主催する「ふるさとうまいもん祭り」がハピテラスで開催されます。冬の観光シーズンに訪れる観光客を対象とした催しで、各市町自慢の逸品や食のPR販売を予定しております。SHOJINブランド認定品をはじめ、永平寺町ならではの地域産品の販売をとおして、しっかりと町の魅力をアピールしてまいります。

 また、SHOJINブランドに、今年度は、新たに2つの商品が加わり、現在53商品が認定されています。

 SHOJIN協議会が、商工会や物産協会等と連携して各種商談会等に参加し、着実に新たな販路実績につなげています。新幹線開業に向けて、消費者の方と町を繋げる重要なツールとして、更なる発展を期待しているところです。

 100年に一度といわれる好機に、関係諸団体、事業者の皆様と綿密に協調・連携して多方面から観光推進事業に取り組み、地域経済の発展・活性化に努めてまいります。

 次に国民健康保険事業について申し上げます。

 国民健康保険事業では、令和5年度保険料率改定に向けて作業を進めております。全国的に保険料水準統一の動きがあり、国保税の賦課の方法が、所得割・資産割・均等割・平等割の4方式から、所得割・均等割・平等割の3方式に移行している中、本町も資産割については段階的に減額していく方向で検討しております。

 医療費については、コロナ関係による通院控えも治まり、通常の医療状態に戻ってきております。少子高齢化、医療の高度化等により、長期的に見て増加傾向にありますが、決算剰余金を活用しながら、保険税の増加率を抑えることを念頭におき、今後の税率改定について、検討を進めてまいります。

 次に、共生社会の取り組みについて申し上げます。

 12月4日に、男女共同参画推進事業として、LGBTQや共生社会の推進に関する講演会を開催いたします。講師のユーチューバーかずえちゃんは、LGBTQについての活動家で、動画投稿やテレビ・ラジオ番組への出演、新聞・雑誌への寄稿など、共生社会の実現に向けて精力的に活動されています。また、来年1月には、車いすバスケットボール世界選手権大会で金メダルを獲得した古崎倫太朗選手の講演会を予定しています。偉業達成までの道のりや日常生活でのご自身の経験談など、共生社会の形成についてのご意見をうかがい、町民の皆さまとともに、多様性への理解を深めてまいります。

 今後もすべての人が生きやすい地域づくりに向けて、事業を推進してまいります。

 次に、学校再編について申し上げます。

 学校再編方針案につきましては、11月11日および21日に志比北地区の保護者を対象に意見交換会を開催いたしました。

保護者の皆様からは、統合にあたっての不安について、保護者ならではの貴重なお声をいただき、「なるほど」と思うことも多くありました。今後は、ご意見ご要望に対する町としての対応をお示しし、それを受けての保護者会としてのご意見をお願いする予定でございます。このため、明日から予定しておりました地域住民との意見交換会につきましては、開催を延期させていただきました。上志比地区におきましても同様に、保護者との意見交換会を12月8日に開催し、意見集約後に、住民との意見交換に入ってまいります。

 町および町教育委員会といたしましては、子ども達のより良い教育環境整備のために、この方針案を提案しておりますが、今後も保護者や地域住民の皆様から色々なご意見をいただきながら、柔軟に対応したいと考えております。

 次に高規格救急自動車の配備について申し上げます。

 新しく配備される高規格救急自動車は、12月中旬より運用します。この高規格救急自動車には、より高度な救命処置等ができるよう、人工呼吸器や患者監視装置などの高度救命資器材が装備されています。また、重篤な傷病者に救命処置を行うため、従来の救急自動車より揺れが軽減され、天井も高くなっています。この高機能な設備を搭載している高規格救急自動車を有効に活用し、町民の救急要請に万全を期して対応してまいります。

 次に火災予防について申し上げます。

 寒さが厳しく、各家庭において暖房器具の使用が増え、火災発生が多くなる時期を迎えています。秋の火災予防運動期間中においては、女性消防団員とともに、上志比地区の高齢者宅に訪問し、住宅用火災警報器の点検や火災予防についてお願いをいたしました。また、12月22日には全消防団が集結し、年末特別警戒パトロールを実施いたします。町内を廻って火災予防を呼びかけ、昨年に引き続き、建物火災「ゼロ」を目指してまいります。

 それでは、本定例会にご提案いたします議案等について申し上げます。

 本定例会に提出いたします案件は、「令和4年度永平寺町一般会計補正予算について」をはじめとする予算案件が6件、「永平寺町一般職の職員の給与に関する条例等の一部を改正する条例の制定について」をはじめとする条例案件が3件、「指定管理者の指定について」の案件が2件で、本定例会にご提案いたします案件は合計11件でございます。

 それぞれの議案につきましては、上程の際、ご説明いたしますので、何卒慎重にご審議いただき、妥当なご決議を賜りますようお願い申し上げます。

 以上、本定例会の開会に当たり、町政に対する所信の一端と議案について申し述べさせていただきました。

 議員各位におかれましては、町政発展に向けて一層のご尽力を賜りますようお願い申し上げまして、開会のごあいさつといたします。

 どうぞ、よろしくお願い申し上げます

情報配信元

総務部門 総務課

電話番号:0776-61-3941 
ファックス:0776-61-2434
メール:somu@town.eiheiji.fukui.jp
このページの担当にお問い合わせをする(メールフォームへ)